肌再生(再生医療)でクレーター肌は治る?最新治療と原因を徹底解説

2024.12.29

クレーター肌に有効な肌再生医療についてご紹介します。

クレーター肌になってしまうとなかなかセルフケアでは改善することができず、一生治らないのでは?と不安になりますよね。

そこで今回は、クレーター肌になる原因を始め、一般的な治療方法から最新の肌再生医療までご紹介しているので、ぜひ最後までご覧いただければと思います。

重症ニキビ跡がクレーター肌になる原因は?

重症ニキビ跡がクレーター肌になる原因は?

重症ニキビは適切に処置をせず、間違ったケアや外部刺激を与えることで炎症が悪化して、クレーター肌になるリスクが高まります。

クレーターにも様々な種類があり、皮膚の表面よりも深い場所に発生したクレーターは皮膚の構造そのものを変えてしまうため、複数のタイプが混在することも。

クレーター肌に繋がる大きな原因としては、ニキビが治る過程で真皮層にダメージが蓄積し、皮膚が正常な再生を行えなくなるためです。

以下でニキビ跡がクレーター肌に繋がる直接的な原因を3つご紹介しているので、今クレーター肌で悩んでいる方はどの原因が考えられるのか参考にしてみてください。

ニキビなどで炎症が起こる

ニキビによる炎症が重症化すると、皮膚の深い部分にまでダメージが及び、クレーター肌となる可能性が高まります。ニキビが悪化し炎症が皮膚の深い層(真皮層や皮下組織)にまで達すると、皮膚の構造に大きな損傷が生じ、結果コラーゲン繊維やエラスチンが破壊されて皮膚が正常に再生できなくなります。

ニキビの炎症を抑えるためには、炎症を起こした段階で早期に治療を行うことはもちろん、炎症を悪化させないよう、なるべくニキビは触らないようにして紫外線対策をすることも大切です。

また、重度の火傷や怪我などの炎症でもクレーター肌へと繋がってしまう可能性があるので、早期の治療と日頃の対策が必要です。

表皮の下にある角質層が破壊

重症ニキビによる炎症が進行すると、皮膚の保護機能を担う角質層やその下の真皮層にまでダメージが及び、クレーター肌の原因となります。角質層は表皮の最外層に位置し、肌を外部の刺激や感染から守るバリアの役割を果たしますが、この層が破壊されるとバリア機能や皮膚再生能力が低下します。

ニキビによる炎症と同様に、早期の治療と物理的刺激を避けることが大切で、特に保湿を心がけることも肝心です。セラミドやヒアルロン酸を含む保湿剤を使用することで角質層を強化し、ダメージを受けにくくすることが大切です。

真皮内のコラーゲンやエラスチンなどが破壊

重症化したニキビが炎症を起こすと、皮膚の深い層である真皮内にダメージが及び、クレーター肌となる大きな原因となります。真皮内のコラーゲンやエラスチンは、皮膚組織を支える土台の役割を果たしており、肌を滑らかに保つために不可欠です。

このコラーゲンやエラスチンがニキビの炎症で破壊されることによって、不完全な瘢痕組織が形成されてクレーター状の陥没が残ります。

このダメージを最小限に抑えるためには、ニキビができた時点での早期治療と適切なケアが重要です。

クレーター肌の一般的な治療方法

クレーター肌の一般的な治療方法

セルフケアではなかなか改善が見込めず、クレーターがひどいと悩んでいても、初めてだとどんな治療をすればいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか?

せっかくクリニックでちゃんとした治療を受けたいと思っても、具体的にどんな治療法があってどんな効果が得られるのかも分からないですよね。

そこでここからは、クレーター肌に対して一般的に行われている治療法4つをご紹介。それぞれの治療方法やメリットも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

自家培養表皮移植治療

自家培養表皮移植治療は、患者自身の皮膚細胞を採取培養して新しい表皮を生成し、クレーター肌の治療に使用する再生医療の一種です。この治療法は皮膚の自己再生力を活用して凹凸を改善し、肌の滑らかさを取り戻すことを目指します。

真皮層の再生が促進されるためクレーターの陥没部分が目立たなくなり、自身の細胞を使うため拒絶反応やアレルギーのリスクが低く、自然な肌質を再現。高い再生能力が発揮されるので、クレーター状態の肌に対し大きな改善が期待できます。

ダーマペン4

ダーマペン4はペン型の医療機器を用いて極小の針を高速で上下に動かし、肌に微小な穴(マイクロチャンネル)を形成する治療法です。この微小な穴が肌の自然治癒力を引き出し、肌の再生やリモデリングを促します。

肌に1秒間最大1920回の微小な穴を開けることで皮膚の治癒反応を引き起こし、クレーター肌の改善や肌質の向上が期待できるのがメリットです。また、適応範囲が広くクレーター肌だけでなく毛穴の開きやニキビ跡などにも効果が十分発揮されるので、肌全体の悩みを解決したいという方にもおすすめです。

ヴェルベットスキン(ダーマペン+マッサージピール)

ヴェルベットスキンは、ダーマペン4の微細針治療とマッサージピールという薬剤を組み合わせた治療法です。ダーマペンによる肌再生効果とマッサージピールの美肌効果を融合させることで、クレーター肌やニキビ跡・毛穴の開きなどの改善を目指します。

まずダーマペン4で肌に微細な穴を開けることで肌の自然治癒力を活性化し、コラーゲンやエラスチンの生成を促します。そしてその後ダーマペンで開けた微細な穴から、マッサージピールを浸透。これにより皮膚の深部に直接作用し、肌の再生や美肌効果を引き出します。

ダーマペンとマッサージピールの相乗効果でクレーター肌や毛穴・肌質改善など多角的な効果が得られるのが最大のメリットです。

サブシジョン

サブシジョンは、クレーター肌(特に重症のニキビ跡)の改善に使用される外科的な治療法です。この治療法は、皮膚の真皮下にある線維性の癒着を切り離すことで肌の凹みを持ち上げ、滑らかにすることを目的とします。

クレーター状のニキビ跡は皮膚の下層で、線維性の癒着が原因で引っ張られて凹みが生じていますが、サブシジョンでは細い針やカニューレを用いて癒着を切断。癒着を切断した部分には微小な傷ができ、自己修復機能が働くことでコラーゲンが生成され、肌の凹みが自然に埋められていきます。

クレーターの最新の肌再生「再生医療」とは

クレーターの最新の肌再生「再生医療」とは

ここからはクレーター肌の治療として今注目されている最新の「再生医療」についてご紹介。再生医療といってもその種類は様々で、治療方法や効果なども異なるので、それぞれどんな特徴があるのか知っておくといざ治療を始めるときに比較検討しやすいですよ。

幹細胞治療(線維芽細胞移植)

線維芽細胞は肌の構造を支える重要な細胞で、コラーゲンやエラスチンを生成し皮膚の弾力性と強度を保っています。クレーター肌のように凹んだ部分ではこの細胞が不足しているため、線維芽細胞を直接移植することによってコラーゲンやエラスチンの生成を促進し、肌を再生させる治療です。

クレーター肌の凹凸が埋められて滑らかな肌質に改善するだけでなく、肌の弾力性向上も望めるため若々しい肌が再生されます。また、1回の治療でも再生されたコラーゲンが長期間にわたって効果を持続するため、長期的な改善が望めます。

PRP皮膚再生

PRP皮膚再生療法は、患者自身の血液を利用して血小板を高濃度で抽出し、それを肌に注入することで細胞の再生を促進する治療法です。PRPには成長因子が豊富に含まれており、これらの成分が傷の治癒や皮膚の再生をサポートします。

PRPに含まれる成長因子はコラーゲンやエラスチンの生成を促進してクレーター肌やニキビ跡の凹凸を改善するだけでなく、新陳代謝を活発にして皮膚の再生を促進するためターンオーバーが正常化し、肌の質感改善にも期待できます。

ACRS療法

ACRS療法は自身の血液を用いて肌の再生を促進する治療法の一つです。特にクレーター肌やニキビ跡の改善を目指す方に有効で、この治療法は肌の凹凸を改善し、再生医療の技術を利用して肌の質感を改善します。

ACRS療法によって、コラーゲンやエラスチンの生成が促進され、肌の凹凸が改善。クレーター状のニキビ跡などの深い傷も次第に平らになり、傷の修復を助ける効果もあるため、深いニキビ跡やケロイド改善も望めます。

肌再生「再生医療」のメリット

肌再生「再生医療」のメリット

クレーター肌を根本的に改善する最新治療として今注目されている再生医療ですが、従来の一般的な治療と具体的にどんな違いがあるのか初めてだとあまり想像しづらいですよね。

一般的な治療に比べて費用も高額になる可能性が高く、メリットがよくわかってないまま再生医療を受けるのは不安という方も多いと思います。そこでここからは、再生医療のメリットを詳しく解説していきます。

根本的な治療が可能

再生医療は肌の根本的な改善を目指す治療法であり、表面的な対処にとどまらず肌組織そのものを再生・修復する点が大きな特徴です。これにより他の治療法ではアプローチできない、深い肌トラブルや老化現象を根本から改善することが可能です。

自身の細胞や血液を使用するため自然な治癒力を引き出して治療を行え、よって肌の土台である真皮層に直接作用し構造を修復します。そして肌の奥深くで起こるコラーゲンやエラスチンの減少・細胞の劣化などに対して肌の再生を促し、クレーター肌や深いシワ・たるみなどの根本的な原因を解消します。

異物反応などのリスクが低い

再生医療は自身の細胞や血液を利用する治療法が主流であるため、外部から異物を体内に導入する従来の治療法に比べてアレルギー反応や拒絶反応などのリスクが非常に低い点が大きなメリットです。

外部の人工物や薬剤に対するアレルギー反応や異物反応が起こる心配がほとんどないのはもちろん、体への負担も少ないのでその分長期にわたり安心して効果を持続させることが期待できます。

また、自身の細胞や血液を使用するので自然な仕上がりになるのもメリットです。

半永久的に効果が持続

再生医療は表面的な改善ではなく、肌の奥深くにある組織や細胞そのものを再生・修復する治療法です。そのため治療後の効果が一時的ではなく、長期間・さらには半永久的に持続することが期待されています。

再生医療は幹細胞や血液由来の成分を活用し、肌内部での自然治癒力を引き出すので、肌の再生が一度完了するとその状態が長期間維持。また、真皮層に直接作用して損傷した組織や減少した細胞を根本的に修復するため、一時的な美容施術とは異なり再発のリスクが少ないのが特徴です。

肌再生「再生医療」の注意点

肌再生「再生医療」の注意点

根本的に肌を改善し、かつ半永久的に効果が期待できる再生医療ですが、メリットだけではなく治療を受ける前に知っておきたい注意点もいくつか存在します。メリットだけを見て治療を受けると後で知らなかったと後悔する可能性があるので、再生医療を考えてる方は一度ここで紹介する注意点を見てみましょう。

効果を実感するまでに時間がかかる

再生医療は肌そのものを再生する根本的な治療法ですが、細胞が再生し新しい肌組織を作り上げるのに一定の時間が必要で、施術後すぐに効果を実感することは難しいです。

肌の奥深く(真皮層)にアプローチする治療であり、肌の基盤が整うのに機関としては数週間~数か月かかる場合が多いです。また、年齢や体質・生活習慣によっても細胞の再生スピードやコラーゲン生成の速度が異なるため、効果を感じるタイミングに個人差があります。

費用が高額になる場合がある

再生医療では、幹細胞や線維芽細胞の採取・培養・PRP抽出などの専門的な工程が含まれるため、専用の設備や高度な技術が必要です。また、自身の細胞を使用する治療法で患者一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療が行われるので、これが治療費が高額になる理由となります。

治療法によっては複数回の治療が必要になったり、アフターケアの費用もかかってきたりと余裕を持って費用を考えておくのがおすすめです。

クリニックによっても費用がそれぞれ異なるので、費用をできるだけ抑えたいという方は自分の予算に合ったクリニックから探してみるのもいいでしょう。

治療を受けられるクリニックが限られている

再生医療は高度な技術と専門知識を要する治療法であるため、対応できるクリニックや医師が限られているのが現状です。そのため再生医療を希望する場合は、治療を提供している施設を慎重に探す必要があります。

また、再生医療自体が最新の治療法であるため、一般的な美容クリニックでは提供されていない場合があります。

クリニックを探すときは、公式サイトや口コミを見て専門性が高いクリニックなのか、再生医療提供機関として認可されているかなど、しっかりと情報を確認することが重要です。

まとめ

今回はニキビ跡によるクレーター肌の治療におすすめな再生医療についてご紹介しました。根本的な肌改善が見込める最新治療法として注目されている再生医療ですが、費用が高くなったり対応できるクリニックが少なかったりといった注意点もあるのが現状です。

「ひどいクレーター肌に悩んでいるから再生医療を受けてみたい」と考えている方は、しっかりと下調べをして自分に合ったクリニックを選びましょう。

フォーシーズンズ美容皮膚科クリニックでは、患者さん一人一人の肌悩みに合わせて治療法を提案しているので、ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか?

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この記事の監修医師
フォーシーズンズ美容皮膚科クリニック医師
脇田尚子 先生
  • 過去に様々な皮膚科で活躍した経歴を持つ皮膚科医。現在はフォーシーズンズ美容皮膚科 神戸院の院長を務めている。

    ▼勤務経験
    神戸大学病院皮膚科
    神戸西市民病院皮膚科
    兵庫県立加古川医療センター皮膚科
    東神戸病院皮膚科
    フォーシーズンズ美容皮膚科

東京「浜松町駅」「竹芝駅」近くのフォーシーズンズ美容皮膚科クリニック

クリニック名 フォーシーズンズ美容皮膚科
住所 〒105-0022 東京都港区海岸1丁目10−30 アトレ竹芝タワー棟3F
診療科目 美容皮膚科|美容外科|レーザー治療|医療脱毛
肌再生医療|美容形成外科|皮膚科|メディカルエステ
TEL 03-6803-4908
FAX 03-6803-4907
定休日 12/31~1/2
URL https://tokyo.four-seasons.jp/

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