肌は皮膚の表面

法律などで肌という言葉を使う際には、外側から見た皮膚のことです。皮膚は表皮と真皮、皮下組織の三層構造になっているので、厳密には肌という言葉は表皮の表面を指していることになります。

表皮の構造

表皮は0.2mm程度の薄い層で、角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4層構造です。表面から次の順に存在し、身体の外の刺激から皮膚を守る働きをしています。

• 角質層：角層細胞と角質細胞間脂質でできていて、バリア機能を果たす
• 顆粒層：紫外線を屈折させて奥に入らないようにガードする
• 有棘層：リンパ液から老廃物と栄養素などを交換している
• 基底層：メラノサイトで、必要に応じてメラニン色素を生成している

表皮内ではターンオーバーによって、基底層で次々と細胞が生まれ、有棘層、顆粒層、角質層に変わっていきます。

真皮の構造

真皮は表皮の数倍～数十倍の厚さがある層で、基底膜、基底細胞、コラーゲン、エラスチン、線維芽細胞、基質で構成され、毛細血管が通っているのです。年齢と共に真皮の弾力が失われて、しわやたるみが出てきてしまいます。真皮には、次のような皮膚の機能を果たすための器官があり、表皮に密接に関係しているのです。

• 皮脂腺：肌を守るための皮脂を分泌する腺
• 毛根：体毛の根元
• 毛包：毛穴の内側
• 汗腺：汗を作り出す
• 立毛筋：体毛を逆立てるための筋肉
• 血管：表皮や各器官に酸素や栄養を運んでいる

皮下組織の構造

皮膚の一番下には皮下組織があります。筋肉と筋膜の上に皮下脂肪があり、衝撃などから筋肉を守る役割を担っているのです。

美容整形の施術の履歴がわかる

美容整形では、次のように年齢と共に希望の多い施術が移り変わっていきます。

• 10代：あざの治療、脱毛、ニキビ治療
• 20代：ニキビ治療、目元のプチ整形
• 30代：素肌へのうるおい補給
• 40代以降：しみや小じわ、たるみの治療

美容整形クリニックにかかりつけ医がいれば、過去にどのような処置や施術を行ったかを把握したうえで対応してもらえますので、安心して任せることができます。

肌の状態や体質をわかっていてもらえる

美容整形の施術を行う際には、問診や検査で次のようなポイントを確認します。

• 身長、体重、生活スタイル
• 持病やアレルギー、服薬の有無と内容
• 既往歴や治療歴、美容整形の履歴
• 気になるところと気になり始めた時期
• 希望する施術

しかし、処置や施術を受ける中でしかわからないこともあり、肌がレーザーにどのような反応をするか、点滴の際に気持ち悪くなることがあるかどうかなど、様々な観察をしています。かかりつけ医であればこのような情報もわかっているので、重複した検査をすることもなく、処置の微調整なども初めから適切に行ってもらうことができます。

生活スタイルを踏まえてアドバイスしてもらえる

かかりつけの美容整形として長い期間通っていれば、生活スタイルと美容の関連についても的確なアドバイスがもらえます。睡眠時間や食事回数、運動習慣、紫外線などは美容に大きくかかわりますので、美容整形での施術をより活かすことができるのです。